頭上には光がさしていた
零れる色めがけて伸ばして、何一つ為せず長いこと過ぎた
追っていたはずの焦燥が、気がつけば見えなくなったほどに立ち止まっていた
背を叩かれ、振り返ったとすれ違う
顔などは碌に見られていない
石灰の空が途切れる先に、明るくない雲は流れいく
確か一昨日の日の沈んだ頃に、ところにより雨と聞いた
袖触れ合った人々の、誰かしらは降られていたんだろう
すれ違いざまに見送るその背の増殖した細胞を見た
土に硬い打撃が溢れる
靴は綺麗なままでいる
それにどうにも嘆かわしくて、綻んだ経歴へひたすら安堵を転がして
おかしい筈だな、何も残らない
遺してたいのに残りたい
バカみたいとして笑っていたい
草も貴方も変わらない丈なら素晴らしい
取り返しのきかなかったのなら同じ配置でいてほしい
頭の色が捨てられていく
捨ててさっさとほしかった
3/27/2026, 11:51:37 PM