【君と見た虹】
確か2年生の夏だっけ。
夏休み、景色のいい場所によく連れていってくれたね。
山の中から見える町の景色。
夏に綺麗に咲く花が群生しているところ。
森の中心にとてもでっかくて僕らの身長の何倍もあったでっかい木だけが立っていた場所。
どれもこれもがすごくて当時持っていたデジカメで撮っていたっけ。
その中でもいちばん凄かったのが、とてもでかい虹だった。
雨が降って数時間後にやんでなにか凄いのが撮れるかなって思って山の中、原っぱ、浅い川なんかに行って走りながら色んな角度でとって楽しんでたね。
少し休もうかと思って湖に行って昼寝していた時小雨が降ってきた。
「雨降ってきたね」
「酷くはならないよね」
二人で話してると君が…
「えっ何あれ。おい、いみて見ろよ!」
自分が振り返ってみるとそこには…
綺麗な虹が。とても大きくて綺麗で咄嗟に写真を撮ったんだ。
いま病院で頑張って病気に対抗してるみたいだね。
次、お見舞いに来た時君にその虹を見せに来るよ。
治ったらまた綺麗な場所に行こうな。また、教えてくれよ。
2/22/2025, 12:54:14 PM