ふたりぼっちになっちゃったね。
そう君に問いかける。
僕たちは今逃げている。いわゆる逃避行というやつだ。
世界から、親から、友達から、警察から。色々な人から逃げている。僕はまだ逃げ続けていきたい。
そう思っていた矢先、星が光り輝く夜空を見上げ、君は突然「もう疲れた。終わりにしたい。早くこの星空に飲み込まれたい。」と言い出した。僕は胸がツンと痛くなった。同時にごめんねという思いが溢れて涙目になる。
ここで死んだら僕たちが負けな気がする。でもここで終わりにしたい。これが君の願いだとしたら僕は君の思いを尊重したい。
この星が光り輝く夜空の下で君と僕は手を繋いだまま飛び降りた。
負けたくはなかったが君が辛いのなら僕が必ず助けることが僕の夢であり、モットーだからだ。今回は負けたが、来世は絶対に負けないし、君みたいに辛い思いをした人を助けてあげたい。こんな事願うはずないのに、願うことを信じて目を閉じた。
3/21/2024, 2:58:46 PM