お久しぶりです。
梶原唯月です。
霞と想の物語、まだ読んでいますか。
読めてしまっているあなたは、きっともう引き返せない。
僕は今も生きています。
呼吸をして、心臓を動かして、こうして文字を書いている。
それだけで、ひどく場違いな気がするんです。
本当は、ここにいるべきなのは僕じゃない。
彼らは死にました。
正確に言えば、死を選び続けた末に、やっと死ねた。
自分を愛するより、他人を壊れるほど愛してしまう人間を、
僕はあの二人以外に知りません。
だから僕は、幼なじみとして、そして取り残された人間として、死んだ二人のことを、何度も、何度も、ここに蘇らせています。
死を夢見て、死を追いかけて、
互いの傷を確かめるように抱き合って、
それでも「愛だ」と信じて疑わなかった二人。
あの結末が、救いだったのか、破滅だったのか。
僕にはもう、区別がつきません。
ただ――あまりにも美しくて、吐き気がしました。
まだ話していないことが多すぎる。
語っていないというより、
言葉にした瞬間、すべてが壊れてしまいそうで、
ずっと喉の奥に詰まったままなんです。
正直に言います。
早く全部ネタバレしてしまいたい。
あなたたちの中に、この二人を住み着かせてしまいたい。
もうすぐクリスマスですね。
祝福の日に、二人の「出会い」についての物語の断片を、紹介しようと思っています。
それは、想と霞からの贈り物です。
もっとも、それが本当に贈り物なのか、それとも一生離れない呪いなのかは、受け取った人にしかわからないでしょうけど。
逃げなくていい。
もう、遅いですから。
いつも読んでくれて、ありがとうございます。
それが救いなのか呪いなのか、僕にもまだ、わからないままです。
「手のひらの贈り物」
12/20/2025, 5:56:15 AM