涙といったらなんだろうと考えてみた。
10代の頃、涙は辛いことがあるから流れるものだった。
意地でも人には見せない。同情されたくない。可哀想、なんて絶対に思われたくない。という感じ。
20代に入ると少しずつ、自分のなかで感情に折り合いがつき始め、涙が出ることを受け止められるようになってきた。泣いてもいいんだ、と。
泣ける映画をあえて観て、思い切り泣いてすっきりする、ということができるようになってきたのもこの頃から。
結婚したあたりから、涙は嬉しくても流れることを知った。子どもが生まれ、日々の成長やイベントごとで涙が出るとは。元々子どもが好きではなく、嬉し泣き、というものにも縁がなかった私には新鮮な驚きだった。
そして今、本当にちょっとしたことですぐに涙が出る。もらい泣きすらするようになった。歳を取ったということなのか。
でも、そんな今の自分も嫌いじゃないなと思う。
色んな涙があって良い。
3/29/2025, 3:06:10 PM