やまんば

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 余計なひと言を勢い余って言いそうになって、それでもグッと堪えて喉からお腹に飲み込めた時、成長したなと思った。
「いつか私たちさぁ、大人になって長いこと付き合ってる彼氏がいたりしてさ、そんでビルとビルの隙間で再会とかしたりすんのかなぁ?」
 間延びした声が、私たちをまだまだガキンチョのままにさせる。
 私の心に、消えない焔はあるだろうか。私たちの心に今日はきちんと刻み込まれているだろうか。
 そんないつ消えたっておかしくない、ゆらめく焔のようなしょうもない会話だって愛おしい三年間だった。

/消えない焔

10/27/2025, 9:03:13 PM