ほむら

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「ねぇ、あなた」
「はい、どうしましたか?」

午後のティータイムで、私たちは紅茶を飲みながらスコーンを食べていた。彼が選んでくれた茶葉の上品な香りと、私が作った焼きたてスコーンのバターの香りが食欲をそそる。そんな癒しの空間に反して、私が彼に聞いたことは真剣な内容だった。

「愛があれば、あなたは何でもできると思う?」
「はい、貴方の為なら、俺の命すら捧げます」

彼は真剣な顔で即答した。あまりにもその瞳が真っ直ぐに私を見つめるものだから、本当に私を守る為に命を散らしてしまいそうだと心配になってしまった。

「そんな命を懸けることなんてしないし、させないから!ただ、ずっと私の傍にいて欲しいの…」

焦った私は少し涙目になり、最後には俯きながらそう言った。その様子を見かねた彼は、私の頬に手を伸ばした。私が目を合わせると彼はやれやれ、という表情を見せた。

「まったく…そんな顔をしないでください。大丈夫ですよ、俺はずっと貴方の傍に居ますから」

最後には微笑みながらそう言ってくれて、私は少し安心した。

テーマ「愛があれば何でもできる?」

5/16/2024, 11:10:47 AM