Takf83

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「あぁーあ、凄い濡れちゃったよ」びちょびちょに濡れた髪をタオルで拭きながら僕は呟いた。
6時間目の最後の方に大雨が降ってきて今は下校中
の途中にある公園で雨やどり中。最悪な事に今日は傘を持っていない。こりゃしばらくは帰れないな。
そう思っていた。しばらくやってると、こちらに猛スピードで走ってくる女子が見えた。彼女は僕の幼馴染。「もうびしょびしょじゃん!」彼女は少しイライラしながこちらに来た。「あ、翔君じゃん」。彼女もこちらに気づいたようだ。「よう」僕はそう返す。「すっごい雨だね」彼女が言う。「そうだな」「翔君も傘持ってないの?」「まぁな」「へぇぇ。用意周到なのにー、珍しいね」「誰だって忘れることはあるっ」「まぁー、そうだよね」「お前はいつも忘れてるけどな」「なっ!、そんなことないもん!!」僕は昔から彼女との会話が楽しくて、普段喋らなくても彼女とならたくさん喋れる。彼女とは会話が弾む。いつもは嫌な雨の日でも、こういう日はいいかもしれない。僕はそう思った。

雨に佇む

8/27/2023, 1:30:04 PM