『タイミング』
ここ数日、どうにもタイミングが合わなくて、文章を投稿しそびれてしまった。
――と、いう話を書こうと思ったところで、防災無線が鳴った。
《津波警報が発令されています。
ただちに沿岸や河川から離れ、高台へ避難しましょう》
電車待ちをしているところだった。
その電車も運転見合わせになり、バスを乗り継いで帰ることにした。
暑い中、家に辿り着いたところで、また防災無線が鳴った。
先に開設されていた避難所の他に、追加で避難所として開放された場所の案内だった。
うちは海から少し離れているとはいえ、完全に安全かと言われると断言できない。
100パーセントの安全などないのだ。
悩んでいると、外でご近所さんがアワアワしていた。
毎朝挨拶を交わす一人暮らしのおばあちゃんだ。
このタイミングでおばあちゃんに会うとは、きっと避難所へ連れて行けという何かの啓示だろうと、一番近くの公民館へ連れて行った。
そこで数時間過ごし、さっき帰宅した。
時計を見たら、ギリギリこの文章を投稿できる時間だ。
これもまたタイミング。
7/30/2025, 9:56:09 AM