受け入れたのは、夜か自分か
〈眠りにつく前に〉
今日は微妙な日だった。最高に微妙な日。
特に何かこれといったことがあった訳じゃない。
むしろ、いつも通りの普通の日だった。
微妙なのは僕の気分。
機嫌が悪いわけじゃない。けど、良いわけでもない。
見る世界がただ。
フィルターがかかってるみたいで。
こういう時は、ただその状況に身を任すしかない。
そう思ってなんとか1日過ごした。けど。
こういう時に限って目が覚めて、
その1日が終われない。
目をつぶって寝転んでいたら、いつか寝れるのは、
分かる。
でも、どれくらいの時間がかかるかも分からないのに
ずっとそうするのは嫌だった。
だからベットから出て、外の景色を見ることにした。
この時期の夜は好きだ。
息を深く吸えば、冷たく澄んだ空気が
自分の心も冷ましてくれるようで。
夜空に瞬く星たちは、自分の心に
煌めきを与えてくれるようで。
こうして数十分、夜空を見て。
眠くは無いけど、横にならないとなとぼんやり思う。
自分がどうであれ明日は来るし、したくなくても
しないといけないものはある。
そうして、まだ自分の体温が残るベットに潜り込む。
いい意味で落ちこんだ気分のまま、
ただ暗闇に身を任せた。
11/2/2023, 1:36:36 PM