久しぶりに逢えて、ちょっとたがが外れてしまっている気がする。
薄暗くした浴室で、湯船にどぼんと彼が入ってきた。すぐに大きな手が腰に絡み付いてきてそのまま上がってくる。少し抵抗をしたのに、首筋に冷たいキスが落とされた。
温まっている身体との温度差に自然と硬直する。悲鳴みたいな変な声が出てしまった。
「会いたかった…」
いつもと違って少し反響して聞こえる。
でも低くて優しいいつも通りの声。
首の後ろを支えられたから、「私も」と言う代わりに身体をねじって私からキスをした。終わらない夜が始まる。
12/22/2023, 9:46:15 PM