Ryu

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月曜朝の不安はいつものように、心のどこかしらに居座ってる。
もう何千回も繰り返してきた月曜日。
当たり前のようにやってくる月曜日。
特に何がある訳でもない。他の曜日と何ら変わらない。
それでも、自由で楽しい週末を過ごして、たぶん昨日の夜辺りからずっと、不安の雫が心に少しずつ落ち続け、朝を迎えた今、それがいっぱいになって零れ落ちる。
そんな感じ。その雫の成分は分からない。

そんな時は、今日がいつもと変わらない普通の一日だと自分に言い聞かせる。
こんな日をもう数え切れないほど過ごしてきた。
その積み重ねで今ここにいる。
もっと積み重ねよう。もっと経験値を上げよう。
少なくとも、右も左も分からない初めての日々はもう過ぎた。
あの頃の不安に比べれば、きっとこれは幻みたいなもの。

すべてがうまくいく、とは思えなくても、すべてが何とかなる、とは思えるくらい生きてきた。
思い込みを取っ払って、まあいいかをモットーに、足るを知れば最強だ。
そうすれば、もしもまた初めての場面を迎えても何とかなる。
何とか出来るなら、これからも生きていける。

だから、今日という日も、この月曜日の朝もやり過ごそう。
ほら、いつもと変わらない満員電車。
職場に着いたら皆に挨拶して、ワクワクはしないけど、それなりにやりがいのある仕事に取り掛かろう。
その頃にはもう、今朝の不安はどこへやら。
やっぱりあれは、ただの幻なのかもしれない。

4/21/2024, 10:34:55 PM