お題:秋晴れ
『差し出した光の先へ』
変わらない、変われない
そんな日々を紡いでいた
変わりたい、でも怖い
そんな気持ちだけに苛まれた
周りは光を身にまとって
キラキラと輝いていた
下を向いて立ち止まって
動かないでいても時は過ぎる
段々と周りに追い越されて
光が遠ざかっていくようで
不安ばかりが募っていく
ふと目の前が暗くなって
あぁ、もう無理だって諦めた
でも、目の前に差し出された手を
取るかどうか悩んだりして
ああ、生きていたいのだと気づく
「一緒に行こう、ひとりじゃないよ」
「大丈夫、ここまでやってこれたんだからさ」
目の前の闇はいつの間にか開けていた
「行ってらっしゃい、あなたが望む未来へ」
10/19/2024, 4:09:25 AM