Isao Tominaga

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揺れる木陰


あの夏の日
あなたと並んで歩いた

言葉は少ししか
交わさなかったけど
足音のリズムが
どこか心地よかった

木陰の下
風がそっと吹き抜けて
光と影が
ゆらゆらと揺れていた

その一瞬の静けさが
今でも忘れられない

なぜだろう
あの日 手をつなげていたら
何かが 変わっていた気がするのに

もう戻れない夏
あの揺れる木陰だけが
すべてを知っている

7/17/2025, 10:49:47 AM