“空に真っ赤な雲のいろ
梁にまっ赤な酒の色
なんでこの身が悲しかろ”
なんでこんなにかなしかろ、
ひとりぽっちで石を蹴る
冬の帰路の空の朱は
なんでこんなに悲しかろ
君がいない冬の夜道は
なんでこんなに寂しかろ
きっと明日にはもっと冷えて
街は一層光に満ちて
やっぱりそこをひとりで歩こう、
それもなかなか乙じゃろう?
頬に冷たい風は棕櫚
あの花の香としろの色、
あしたも明後日もこの道で
こうしてきみを想うだろう、
けれども君は私の事を
考えたりはしないだろう、
あぁ、そらのいろ。
12/21/2024, 11:31:20 PM