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寂しさ…

誰からも何からも必要とされなくなった時。
前は出来ていたのにもう出来なくなった時。
肌を寄せていたのにもうそれもない時。
何かをもう手放さなくてはならない時。
転勤、転校、異動、退職、退部、卒業…
自分ではどうにもならない決められているもの。

親や兄弟、姉妹、子供、孫、友達、恋人、夫、妻、好きな人、大切な人の死別。

生きている限り一番濃くて消えない寂しさは、きっと、別れ、だと思う。

親になって子育てが終わる頃、あぁもう私の手は必要ないんだな…
かつて自分が若かった頃、親から飛び立つようにこの子も振り返らず羽ばたくんだな…
嬉しいような、悲しいような、寂しさがぐっと胸にくる。
子供の旅立ちは二回あると思う。
成人して手を離す時と結婚や、人生のパートナーと歩むと報告された時。
もう、必要とされない、手放す時なんだな。
それも、ひとつの別れだもんな。

別れたくないけどそうしなくちゃならない事はあるし、突然の別れが来る事もある。
覚悟はしているつもりでも、無理よね。

生きていればまた会えるかもしれない。
会えたなら奇跡なのかもしれない。
会いたくても、会えない別れはずーっと消えない濃度の濃い 寂しさ なのよね。
忘れることなんか、出来ないの。

会いたいなぁ…
まだ生きてて欲しかったなぁ…
そう思って寂しくなるのは、生きているこっち側の言い分だもんね。

寂しさは消えなくてもいいの。
生前の大切な思い出を忘れなきゃいいの。
どうしたって寂しい想いはなくならないんだもん。
忘れないよ、どんな事も。
寂しくても、うつむく期間はもう過ぎたから前を向いて出来るだけ前のめりに、過ごすよ。
できない事が増えていってもね。

寂しさは、孤独じゃない。
私の他にもいるんだから。


*読んで下さり ありがとうございます*

12/19/2023, 10:45:37 AM