“○○ちゃんが居るから安心だね”
“○○さんのことみんな頼りにしてるよ”
“本当にしっかりしてるね”
何か頼りにされたり褒められる度に、ああ、周りからはこう見えているんだ。そして周りが期待する自分であり続けなければいけないんだと随分と自分を呪ってきた。
周りが言いたいことも周りが望む行動もなんとなく自ら察知出来て、なりたい自分じゃなくて望まれる自分であろうとしてきた。
雁字搦めになったいま、自分の気持ちや自分が望むことなんて分からなくて、時々ふっと消えたくなる。
言葉は時に、それこそ呪縛のようにじっとりとまとわりついて、心の底まで蝕んでくることがある。
誰かここから連れ出してくれないかと今どき小説や漫画にも出てこないような現実逃避の戯言を何千回何万回と繰り返したか分からない。
“逃げられない呪縛”
5/23/2022, 5:06:49 PM