君と最後に会ったのはいつだっただろう。
たしかあの日は夏祭りだった、沢山の屋台が並び、人が沢山居て混んでいたんだ。
リンゴ飴を頬張る君のほっぺたが紅くてまるで君のほうがリンゴ飴みたいで可愛らしかった。
そして花火が上がる時間となり僕らは人気の無い穴場に移動して花火を見た。
夜の静けさと暗闇を打ち消す花火はとても綺麗で、この永遠にも思える時間が一生続けばいいのにと願った。
そして花火がもうすぐ終る時に君は口を開いた
「絶対に、来年も見に来ようね…!」
君はそう言いながら儚い笑みを浮かべていた、それと同時に最後の花火が打ち上がった。
今僕は病院のベッドの上に居る、「どうして…今…こんな事を、思い出しちゃったんだろうな~…」
僕は生まれつき病気があった、春の暖かさから夏の暑さに変わろうとする時期、僕の病気は悪化した。
今日は毎年恒例の夏祭りの日、結構僕は約束を果たせそうに無い「ごめんな…」そう呟いた言葉は誰にも届くことはなかった。
6/27/2023, 8:12:55 AM