霜月 朔(創作)

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君の目を見つめると



俺を魅了して止まない君の瞳は、
高価な宝石よりも気高く、美しくて。
どんなに恋い焦がれても、
決して、手に出来ないもの。

君は、俺には余りに眩しいから、
俺は、君を真っ直ぐに見つめる事が出来なくて。
本当は、何時迄も君の目を見つめていたいのに、
俺は君から、そっと目を逸らしてしまうんだ。

それでも。
君に気付かれ無い様に、
そっと、君の目を見つめると。
時折、君の目に写る俺を見つけてしまい。
何故か気恥ずかしくなって、
俺は、思わず逃げ出したくなる。
だって。俺なんか、君には相応しくないから。

だけど。何時か。
俺が、君の隣に並ぶに値する人間になれたら、
その緋色の瞳で、俺だけを見つめて欲しい。


4/6/2024, 2:09:37 PM