部屋の片隅で眠る君。昼前、淡いオレンジ色の光をおびて、温もりをその身体いっぱいに受け止める。湿った鼻先、ヒゲに、桜色の手と爪。そのどれもがキラリと照る。手を伸ばせばそっぽを向いて、ゴロンと寝返りし、生え変わる毛がチラチラと空に舞う中、ブロロンブロロンと喉が鳴る。そう言う君の隣で、つい自分も横になる。部屋の片隅で眠る。君の片隅で僕も眠る。
12/7/2024, 4:27:19 PM