あなたがいたから
「ねぇー、これ分かんない助けて!」
「えっ、また?」
「うーん、だって分かんないんだもん。」
そう嘆くのは保育園からの幼なじみだ。
保育園~高校までずっと一緒だったため、今では
家族ぐるみで仲良しだ。
スポーツ万能の幼なじみ。そんな彼女の弱点は勉強だ。なぜ私と同じ高校に行けたのか不思議になるぐらいに出来ない。
「ねぇ、ここは?」「ここは、…………………だよ。」
「おぉ!なるほど。」「じゃあ、ここは?」
「ここは、……………………だよ。」「なるほどね!」
この会話がもう2、30分は続いている。
そんな彼女は、保育園の頃から私が困っていたら、1番に助けにきてくれた。だから彼女は私のヒーローだ。
そして、現在高校生になった今も私のヒーローとして、困ったことがあれば助けてくれる。
どんなに勉強が出来なくても、彼女はヒーローで
幼なじみで憧れの存在だ。
いつもと変わらない彼女を家まで送った帰り道。
私の家の庭には、紫色のフリージアが咲いていた。
(誕生日にプレゼントしよう。)
中学1年生のときから続く誕生日プレゼントの1つ
紫のフリージア。
紫のフリージアの花言葉「憧れ」
6/20/2024, 10:12:38 AM