『星』
まだ寒さが続く夜の下、手袋を忘れてしまい手をコートの
ポケットに突っ込み肩を震わせながらトボトボと歩く。
早く暖かくなって欲しい。服のかさ増しで肩こりが
酷くなったり朝の準備が多くなって嫌だ。
そのせいで少しでも早く
布団から出ないといけないのは朝から地獄だ。
ため息をつくとマスク越しにでも口から白い息が漏れた。
その白い息を消えるまで見送ると空は満点の星空だった。
「おぉ...綺麗。」
白い息があとも上を見ながら歩いていると
前方から強い衝撃を受けた。
「〜〜〜〜っ!!!」
咄嗟に頭を抱える。
寒さは吹き飛び自分の周りに星がキラキラと輝いている。
あぁもう散々だ。さっさと帰ってご飯を食べて寝よう。
ぶつけた部分を冷たい手で冷やしながら
チカチカした視界をフラフラしながら帰った。
語り部シルヴァ
3/11/2025, 11:03:12 AM