薇桜(引き継ぎ失敗しました💦)

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 敵の策略にはまり、仲間が捕えられてしまった。もしかしたら、傷つけられているかもしれない。
 おれはまっすぐ走った。
「おや、1人で乗り込んできたのですか。」
敵の大将と思われる不気味な風体の人物は、おれを見つけてそう言った。
「そんなわけあるか。みんながおれを行かせてくれたんだ。仲間はどこだ!」
「あの子をかえすわけにはいきません。あの子は危険すぎる。」
敵はいきなりおれを襲ってきた。
⁉︎
完璧に避けたつもりだった。それなのに、頬に走ったピリッとした痛み。敵は不敵に笑う。やられたままではいられるかっ!
「あなたの実力はこの程度ですか?」
おれの攻撃は全て当たらない。どうして?
「…まさか。」
よく考えればわかったはずだ。こいつの攻撃は、捕らわれた仲間のものに似ている。なるほど、普通に戦ってはおれは絶対に勝てない。こいつに勝てるのは、それこそ同じ属性で戦う仲間だけだ。じゃあおれができることは。
「何を!」
おれはねらいをやつの頭上に光る謎の球体に定めた。
「それが、仲間を苦しめているんだろ!」
「待て!」
やつは今までで1番強力そうな技を繰り出した。やばい。でも、早くあの玉を壊さないと!早く!
「よっしゃ!」
球体が弾けたと同時に、おれは防御の体制をとる。

その瞬間、風を感じた。

やつは吹き飛び壁に衝突した。風が吹いてきた方を見れば。数十メートル先に、捕らわれた仲間の姿があった。徐に立ち上がり、しっかりとした足取りでおれの方に向かってくる。
「おそいよレイメイ。」
彼女は静かに言った。足取りはしっかりしていたが、かなりやられているようだ。服がぼろぼろだった。
「わるい。相性が合わない。」
彼女は息を吐いた。
「それもそっか。」
「勝てるか?」
「もちろん。でも、強いよ。」
「共闘といこうか。」
おれたちは殺気が膨れ上がっている敵にねらいを定めた。

8/10/2025, 12:30:19 AM