君の瞳に写る、どこまでも続く青い空ほど綺麗だと思った景色はない。放課後の教室でじっと眺めていたら、君は視線を感じたのかこっちを向いて、ふわり、恥ずかしそうにはにかんだんだ。触れたら壊れてしまいそうだった雪のような頬は、ほんのりと染まった。窓から見える、抜けるような青の空には一本の飛行機雲がかかっていた。…ああ、この“好き”を吐き出せたらどんなにいいだろう。呑み込ませた“好き”が酷く心臓を締め付ける。─どこまでも続く青い空─ #103
10/23/2024, 2:08:34 PM