お題『時間よ止まれ』
もし時間が止められる能力があったなら、と妄想する。普段から長時間労働が当たり前で、有休をとろうとすると、「休むにしても一日だけにしなよ」だの、「何日も休まれたら困る」だの言われる。友達から『定時退勤日』って言葉を聞くたびに「弊社はそんなのとは無縁でございます」と独り言で返している。
たわからこそ、やりたいことは時間を止めないと出来ないんだろうなと思う。
時間を止めるタイミングはいつがいいかな。あ、そうだ、課長がストレスのはけ口にしている若手社員を叱りつけているタイミングにしよう。
止めるなら三日ほど。その間に私はずっと気になっていた会社近くの大きな温泉があるホテルに行って、時間が止まっているのを良いことに無銭で泊まり、温泉に一日に何度も浸かり、勝手においしいお酒やご飯を食べて、部屋で寝転がって、ひとしきり休んだ後、会社に戻るんだ。
そういうぜいたくがしたい。だが、現実はそうは行かないので、こんな妄想をしながら、疲れた体のまま今日も目の下にクマを作りながら働くのだ。
9/20/2024, 2:30:23 AM