「誰もいない教室」
誰もいない教室で一人、ただ佇む私。
今日も又誰とも口を聞かなかった。
私なんて、居ても居なくても一緒。
仲良い友達どころか、休み時間にちょっと話したり、移動教室に一緒に行ったりする人もいない。
解ってる。
私が空気読めないから。
周りの流れに乗れなくて、間違ってると思う事はハッキリと言ってしまう。
今回は、ここに居ないあの子を皆が悪く言って。
明日から皆で口きかないでおこうって。
でもそれはただの僻みで、だから 納得いかなくて思わず「それ違うくない?」って言った。
そしたら、一気に空気が凍って。
そして、次の日から私は、居ない人として扱われた。
そして、一つ一つは些細な事だけど、地味にダメージが蓄積する様な、虐めが始まった。
社会に出れば、学生時代の虐めなんて取るに足らない、くだらない事だと思えると聞いた。
きっと、色んな経験をして、くだらない虐めがちっぽけに思えるんだろう。
でも、だからといって、今のこの辛さが無くなる訳ではなくて。
毎日がつまらない。
でも、私は間違った事は言ってないし、謝る必要なくない?
空気を読んで、自分の信念を曲げて、それで一緒に居て楽しい?
自分と価値観の合わない人と居るのって、一人で居るより苦痛じゃない?
嫌いな人に好かれて懐かれるのは鬱陶しい。
だったら、嫌いな人には嫌われた方が良くない?
一人の辛さは確かに事実。
でも、それに負けて自分が失う物とを測りにかけたら、絶対に一人でいる方がいい。
だから、私は誰もいない教室で、一人で向かい風に向かって立ち続ける。
そんな自分を誇りに思いながら。
9/6/2025, 10:46:37 AM