嵐が来ようとも、君に会いに行くよ。何が起きても君を守る。
街を歩いていると、なんとも恥ずかしくなる様な台詞で口説かれた。一目惚れだそう。変わった人もいるもんだ。
撒くのに少し苦労した。だがそれよりも、面白い話のネタが出来た、と思う。気分良く行きつけのバーに向かった。
〜〜〜
「なんですって?そんな馬鹿言う男はやめときなさい。嵐が来る日はサッと帰って、身の安全を確保するのよ。それが第一優先。自分の身すら守れない男が貴方のこと守れるはずも無いわ。」
いつも妙に現実的で、でも私に寄り添ったアドバイスをしてくれるバーのママ。
『…そんな男より、アタシにしない?』
いつかそう言わせるのが、私の夢。
[嵐が来ようとも]
7/29/2024, 1:35:38 PM