〝星座〟
ふらふらと
ゆらゆらと
波にさらわれる海月のように
当てどもなく歩みを進める
何も見ないように
少しでも見られないように
足の先ばかりを視界に入れる
できるだけ静かな方へ
喧騒から逃れるように
主張の激しい光を避けるように
ただただ歩みを進める
静寂が辺りを包み
穏やかな闇が蔓延り
そしてようやく足を止めた
温く淀んだ息を深く深く吐き
研ぎ澄まされた冷えた空気を肺に入れる
そしてようやく自然と空を見上げることが出来た
そこには暗闇に身を委ねて
やっと見つけらるようなと
ても小さな星々や
あまたの伝説を伝える
星座を形づくる星々達が
ただ静かに見下ろしていた
10/6/2022, 11:35:41 AM