冬至。

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                 びーえる風味!



ぴんぽーん。
真夜中に部屋のチャイムが鳴る。
眠くて重い身体を何とか起こしてドアを開ける。
「よぉ」
そこには憎らしいぐらい笑顔の見知った顔があった。
思わずドアを閉める。
が、寸前のところで手を差し込まれ失敗した。
「おいおい。何してくれてんの!!」
それはこっちの台詞だ。
「こんなに夜中に人ん家のチャイム鳴らすとかどんな神経してんだ」
「そこらで飲んでたら終電逃しちゃった」
「…で?」
「泊めて」
「お前だったら泊めてくれる女の子いっぱい居るだろ。そっち行けよ」
再度ドアを閉めようとするけどビクとも動かない。
なにか考えるような素振りを見せた後、少し笑って部屋の中に無理矢理入ってくる。
「お前なに勝手に入って来てんだよ」
「いいじゃんいいじゃん」
カチャリと鍵の閉まる音が聞こえたと思うと、突然抱きしめられた。
「お前…何してんだよ!!!」
引き剥がそうにも力が強くて離れない。
「お前いい加減にしろよ酔っ払い」
何とか剥がれないかもがいてみる。
「ねぇ」
耳元で声がした。
「泊めてよ。お願い」
「ねぇ」
反応しないでいたら何度も囁かれた。
「わかったから。いい加減離れてくれ」
どんなに拒んでも結局拒みきれない自分が嫌いだ。
一瞬力強く抱きしめられたかと思ったら名残惜しそうに離れて行った。
「やっぱりお前んちが1番落ち着くんだよなー」
なんて言いながら我がもの顔で部屋の中に入っていく。
離れる前に見えたその顔。
何でお前が困ったような寂しそうな顔をするんだ。
俺とお前は友だちのはずなのに、
どうして。
一線を越えてこようとするんだ…。
勘弁してくれよ。



                  (どうして)

1/15/2026, 9:55:40 AM