書く—書いた記録

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手に掬う。でも、そんなつもりもない。


お題『さらさら』


↓↓↓ふたつ目↓↓↓


「ところで」
「ところで?」

「この『ところで』から始まる冒頭もコンテクストの高さを明示する意図があるんだけど、それはわかりにくい」
「そうね。何がところで?なんて言われてもね」

「ということで、ちょっと説明を加えてみた」
「へー」

「メタ認知能力があると作者の意図みたいなものが見えてくるのでそれを目的にした文を書いたり書いてなかったりするので、もちろん読み手をかなり選んでいる対話文なわけだ」
「たまに出てくるメタ視点とかもそれなんでしょ」

「そう。自分たちの思考を外側から見ている感じだね。慣れるとそうでもないけととても疲れる」
「え、疲れる読みものを読ませてるの?」

「うーん、それが苦手な人はそもそも読めないから気にならないし」
「じゃあ、得意な人だったら疲れるってことじゃない?」

「あ、」
「もしかして、気づいてなかった?」

「いや、そんなことはない。と思う。多分。うん、多分」
「ふーん」

「でも変えるつもりはさらさら無いけどね」
「ふーん」

「あ、それで思い出した。今回のお題だけど、ダブルミーニングや場面で意味が異なったりする言葉も選んでいたりするね」
「今回のお題?」

「そう。今回のお題は『さらさら』だったからね」
「ふーん、あっ、さらさらか」

「君の髪の毛とかもね」
「急に褒め出した!」


お題『さらさら』

5/28/2025, 8:35:50 PM