シロツメ ナナシ

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『それでいい』
      〜星の図書館〜


おや、いらっしゃい
あなたはちょっと久しぶりですね

ん〜―――
ちょっとお疲れのようですね

気持ちだけかもしれませんが
どうぞここでゆっくり過ごしてください
寝てる以上は休んでると思いますが
悪夢にうなされると休んだ気になりませんし
こうして寝ている間に
意識して「のんびりする」ができるのも
稀でしょうから


さてたしかあなたは……
カルピスでしたね
暖かいものを用意しましょう

―――暖かい季節なのに、ですか?
あなた……風邪気味じゃないですか?
なので少しでも、温かくしてください

寝てる間にお腹出して眠らないように
現実のあなたが「布団を被る」ように
暖かいものを飲んでくださいね



―――っふふ
たまには暖かいカルピスも
いいものですねぇ〜、美味しい

さてさて
今日はこの普段のテーブルで大丈夫ですか?
「プラネタリウムルーム」は、空いてますよ
―――分かりました
では、ここでこのまま
のんびりお話と行きましょうかね


さてさて、
気持ちが心ここに在らず
と言った感じですかね

あなたの口から
もし話せそうになったら、何時でもどうぞ


―――――――――




――――――








―――






――――――……ふむ、
このまま生きてていいのか、ですか

なるほど……
もう少し聞かせて貰えますか?
大丈夫、あなたの言葉で
あなたの感じてる気持ちで―――


――――――ふむ
世界がどんどん先に進むと
置いていかれる感じがあると

だから、このまま自分は
生きてていいのか分からない、と


…………そうですねぇ

あなたは…………
『生きるを頑張ってます』よ

例えば、
コンビニでのアルバイトなら
あなたはすぐにレジの使い方や
商品の配置、商品の並べ方、
そのほかの機械やアプリの操作に
何より常に人を気にして生きている

例えば、
勉学にしても図書館や講師の話
あらゆる情報を一手に受け止め
それを自分の血肉に知識に変えていく
そんな中自分以上に吸収が早い人を見て
つい落ち込んでしまったりする

例えば、
日常やちょっとした休憩時間でも構いません
なんとなく遊ぶゲームや
つい覗いてしまうスマホの掲示板
そこには
本当になりたかった自分の姿や
今自分が頑張ってること以上のことを
さも当たり前にこなしてる世界
自分という造りと他人と言う創り
見たくなくても入ってくる


……いかがでしょう?
あなたは―――頑張ってます、既に

私も悔しさを覚えたことはあります
願うことなら、あなたと同じぐらいな
悔しさや悲しさ、世間への憎さであることを
ここに打ち明けさせてもらいますね


今は、それでいい と思います
もちろん今は、ですよ
もしこのことに気づけた事で
あなたは
外に向かうか内に向かうか
はたまた
前に進むのか後ろに下がるか
あなたはあなただけの道が
少し見え始める可能性ができました

大丈夫、今は それでいい んです
悔しいですが、人間は同じ容器に見えますが
持って生まれたギフトは
本当に―――本当に違う
神様も「様」付けして呼ぶのが
たまによく億劫になるほどには、ね

今はもしかしたら
自分の中のドロドロとした思いは
弾け飛びそうな気持ちと向き合えてることを
私は願ってます


その先に、
あなたの物語の続きがあるはずですから
ここで少しずつ、
綴る手伝いが出来ればと思います


さてさて、まだ時間はありますが
どうされます?

――――――もちろん

ゆったりと
なにか本を読んでいいですし
この夢の世界で
さらに眠ってみてもいいですよ

―――っふふ、ええ
プラネタリウムルーム、使っていいですよ
夢枕、お忘れないようにしてくださいね


――――――さてさて

生きてるだけですごいと言うことは
本当に、なかなか気づけませんよね

私も、ずっとそうでした―――


〜シロツメ ナナシ〜

4/5/2026, 4:57:39 AM