紫の彼は奇麗で魅惑的で、誰もが認める存在だ時に厳しくも、蝶よ花よと育てられたから白い彼は無垢で無辜で、密やかな存在だ自然に任せられ、自由に伸び伸びと育てられたから水では満たせない紫の花を、愛でるも手折るも許されるのはたった一人の白い彼渇き続ける白い花を、咲かすも枯らすも委ねられているのはたった一人の紫の彼ゆめゆめ忘れるな危うく繊細な花であり、また人であることを
6/26/2023, 4:54:30 AM