【君と飛び立つ】
君の名前はいかにも飛び立ちそうで、だからなのか、君は飛び立てることを願っていた。私はどうしたら良いのかわからなかったけど、隣にいて、見守ることにした。君は何度も飛び立とうとした。
でも、どれもやっぱり いまじゃなかった。
「飛び立ってもいい?」
君は私にそう聞いた。
「僕が飛び立ったら、君はきっと泣いてしまうと思うから。」
「私のことは、考えなくていいよ。君のことは君が決めな。」
泣いてはしまうと思うけれど、という言葉はぐっとのみこんだ。だって、きっと乗り越えられるから。
せめてそのときがくるまでは、となりにいさせてね。
8/21/2025, 2:16:07 PM