羽苑

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                      2016.07.29
          君に惚れた日。
    その日は朝からずっと小雨が降っていた。
 授業が全て終わり家に帰ろうとしたら僕と君とあと二人
  だけ英語の補習があると言って居残りさせられた。
 居残りは30分ぐらいで終わり、帰ろうとしたところで
     君に一緒に帰ろうと声をかけられた。
  たまに朝一緒の電車に乗るから家の方向は同じだと
    知ってはいたがまさか声をかけられるとは
         思っていなかった。
    校門を出たときにはまだ小雨が降っていた。
 だが、もうすぐ止みそうなくらいしか降っていなかった。
  駅までの20分間他愛もない話をしながら歩いていると
   雨が止んで空にはうっすらと虹がかかっていた。

     僕は付き合った日と君の誕生日以外の日。
  例えば、初めてデートをした日とかキスをした日とか。
 そういう記念日は覚えてないけどこの日だけは覚えてる。
     君と見た虹がずっと頭から離れないから。
    というより君が虹を見てはしゃいでる時の
        笑顔が頭から離れない。

2/22/2025, 12:37:44 PM