Open App

"そこ"へ踏み入ると世界が変わる

「或る晴れた 日の背の高い 建物の

傍で微かな 涼を求めん」

都会のビル群は賑やかでいて

どこか寂しげだ

空を仰げば隙間からのぞく綺麗な青

地元の田舎で見る空と同じはずの青

けれども何か違う

地元には陽光を遮る背の高い建物は

どこにも見当たらない

どこを歩いても"そこ"に辿り着けない

それ故に焼けてしまう友の肌が恋しい

あいつらは元気だろうか

俺は都会のビルに囲まれて

陽の光の当たらないような

薄暗い生活を送っている

今度帰ったらまたみんなで

あの頃を思い出して話をしよう

暑いって文句言いながら

陽炎の中で走り回ろう







1/29/2025, 2:42:14 PM