海月

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あの子を撫でた時、低く、くるくると鳴る振動が
ただ心地よかったのです。


微睡みの中を、独り
生きてゆくのは苦痛だった。
自分が夢の中にいるのか、はたまた現実を生きているのか
もう分からなくなってしまった。

まるで
それは白昼夢のようだった。

視界の端がうすい、白いもやで覆われてしまって
あつい、あつい太陽にじわじわ身を蝕まれている。

汗がダラダラと垂れて
ただでさえ悪い視界が滲んでゆく、

ああ、もう泣けなくなってしまった。


そう思ったら

遠くから

かんかんかんと、踏切の甲高い音がした。
焦るような、そんな感覚が体を包む、
いったいいつからここにいるのか、昔のことのような気もするが
すごく、最近のことのようにも感じる。



もう、じぶんはじぶんではない、、













にゃー

8/5/2024, 1:59:15 PM