『夢見る心』
『いつでもあなたのことを思っています。
あなたのことを思わない日はありません。
あなたのことがもっと知りたくて、もっと愛したくて、もっと話したくて、』
ここまで書いた私は手を止めてしまった。
やっぱり、始めてラブレターを書くのは少し難しかった。💌
静かな教室。
誰ひとりいないその教室は、占いの本では私の“ラッキーなことが起きる場所”だった。
本当かな??
すると後ろからいきなり声をかけられた。
『ヤッホー水木…。って、何書いてんの?』
「あ!ちょっと、返して!!」
友奈に、さっきまで書いていたラブレターを取られてしまった!!
『え?なにこれラブレター??あんたってそんなキャラだったっけ?』
「…別にそんなこと友奈に関係ないでしょ…。」
『ふん、あんたみたいなやつはね、地味な本でも読んでなよ。誰にも好かれないんだから。話しかけるのは私くらいじゃないの?もっと私に感謝して、ゆうこと聞きな。』
友奈はそう言って私の書いたラブレターを破り捨てた。
『そんじゃ。もう一生ラブレターなんて書くんじゃないよ。』
「…」
友奈が教室を出ると、また静かになった。
私は破り捨てられたラブレターを見つめた。
涙が出そうになったけど、一粒も出てこない
こういうときに涙を流すのが女の子の役目じゃないの???
そう想いながらラブレターを拾い始めた。
と、その時ひとりの手が視界に入ってきた。
また友奈かと想ったが、その手は明らかに女子の手ではなかった。
顔を上げると、そこにいたのは…
「!!和樹くん、?」
そう、この人こそが私の好きな人だった!!!
『水木、また友奈にやられたのか?』
「うん…。」
『あいつマジで水木のこと嫌いだよな。』
「…あ、あの!」
『??』
私はラブレターを拾う手を止めて、和樹くんのことを見た。
「好きです!!」
4/16/2026, 10:52:40 PM