Rutu

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草原で目を瞑るとそのまま夢の世界へ引き込まれていく。


「もう部活終わんねぇかな」

「まだ始まったばっかりじゃん笑」

幼馴染くんといつもは話さないアップの時間。不思議だな、君から話しかけに来てくれるなんて。私たち雨も降っていないのに中での部活。各セクションに分かれた練習になると私は1人で黙々とメニューをこなす。割と今日は順調に進んでいる。うんうん、今日は調子良いなんて思っているとまたまた不思議な場所へ。学校にはあるはずもないガラス張りの部屋。1階には君がいた。私が一か八か手を振ってみると気づいてくれたみたいだ。可愛い…

「ねぇ、好き」

私は口パクで君に伝えた。すると君は頬を赤らめるんだ。またまた場所が変わり今度は教室。私の席の目の前には君がいた。私はどうやら眠っていたみたいだ。だとしても!さっきのアレは言いすぎたかも。

「な、何よ、そんなにジロジロ見て…」

「だって俺もう非リアじゃなくなるし」

にんまりと笑う君に多少恥ずかしさは増したがこれで私たちはようやくハッピーエンドってことなのね。はいはい……



「……い。おーい、寝てるのか?」

目を開けると君が私の顔を覗き込んでいる。

「なんで見てんのよ、アホたれ」

恥ずかしくてこんな夢の話、君に出来るわけないよ。

5/4/2023, 10:12:07 AM