ゆんたろす

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パトカーのサイレンが鳴り響く中
薄暗い空から少しだけ眩しい光が見えた。

『うーーわ……年明けちゃった…』

思わずつぶやくぼろぼろな私。


「ははっ。あけましておめでとうございます~」

笑うぼろぼろの速すぎる男。



ーーー

今日、本当は私たちは2人で家でゆっくりする予定だった。
そのために仕事を済ませたはず……だったのに

自分と彼の電話が鳴った瞬間に顔を見合せ、思わず笑ってしまった。

電話の内容は勿論仕事で、同じ内容の任務。
お互い怪我しないように約束はしたけど、そんな訳にはいかず。
私は腕に火傷、ホークスは足を負傷した。

「散々ですね、ほんと」
『だね~』
「病院行きます?」
『年明け早々迷惑掛けるねぇ…』

なんて話してると無傷のエンデヴァーが駆け寄ってきた。
負傷者は数人いたが、一般人含め私たちが1番怪我が酷かったらしく、救急車で病院へ行くことになった。

『どっちが乗ってく?』
「レディーファーストで」
『あらありがとう』
「心配なので一緒に乗っていきますけど」
『そしたら私より足怪我してるアンタが搬送されなよ』

怪我をしていても口の減らない私たちを見てエンデヴァーは溜息をつく

「ヒーローがいない世の中になるように」

呟くホークスに痛めていない手でホークスの手を握った

『それまでは頑張らなきゃね』


遠くから救急車の音が聞こえてきた。

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日の出

hrak

1/3/2024, 10:39:49 AM