少女は星空の下に立つ。見上げれば、おしゃべりな星々が光の物語を競うように語り合っている。どれも平坦な話に少女は退屈し、それらのおしゃべり星たちの奥にひっそりとした星の存在を見つけ、耳を傾ける。光を放たないけれど確かに存在し影を持つ星。その星は身を切るような激しい風や凍える冷たい雨の物語を静かに語った。その物語は奥行きを持ち、少女の心に響き、涙を流して少女は聞き入るのだった。「星空」
7/5/2024, 12:22:21 PM