三羽ゆうが

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ぽんぽん、と頭を撫でれば縋るように私の肩へ顔を埋めてくる。遠慮がちに私の服を握っていた手は徐々に背中へ回されていく。

周りの人が見たら、きっと君が責められてしまうだろうけれど、私は君が全部悪いなんて思えない。ゆっくり頭を撫でて、優しく背中を叩いて。

「……ひっ……ぅ……甘やかさないで……っ……」

君はそう泣きながら縋りつく。体は正直、なんて言い方はちょっと悪いけれどほんとにその通りだ。甘やかしてるつもり無いんだけどな。自分もさ、悪いところあったからお互い様でしょ。

「…………ごめ、ん、なさい……」

ずっと謝り続けないでよ。大丈夫、まだやり直せる。だって2人とも生きてるから。

謝罪は充分貰ったよ、ありがとう。今はただ、もーちょっとだけ私を頼って欲しい……なんてわがままかな。


『言葉はいらない、ただ・・・』

8/29/2024, 10:10:45 AM