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『1年後』

丁度先頃漬けた梅酒が飲み頃になる時期だろうな。

放っておいても時の方から迎えに来てくれるのだ。
急いで出迎えることもない。
正しく今日を過去にして、昨日のようでも遠い昔のようでもない等しい時を歩んで辿り着けば良い。

そのうちに甘い記憶は溶けて消え、酸味と苦味を含んだ酒は熟して琥珀と成るだろう。
待てば良いのだ。

6/24/2024, 2:57:27 PM