正直とは、諸刃の剣である。
自分の心に嘘をつかず、正しいと思った事を
貫き通せば誰かが傷つく結果になる。
そして何より、己自身も損をしてしまう事が多い。
当然だが、人間は我が身が1番可愛い。自分に
得のないことは極力したくない。
しかし、人にはちゃんと良心というモノが存在している。
それを他者に見せる事があまり良しとされない事くらい
理解しているから社会で生きていく為に、誠実であれ、
正直であれと、思ってもいないことを人々は口々に言う。
だけど、あくまで正直である事は理想論に過ぎない。
綺麗事だけでは世の中生きていけるほど甘くない。
自分だけでなく、大切な人を守る為に仮面を被り
偽る事が必要になってくるときもある。
正直である事は、人生を豊かにする上で
大事かもしれない。
だけど、正直さは時と場合によって無神経であるように
見える。人にはそれぞれ事情や感情があるからだ。
正直さ、誠実さ、無神経さはカテゴリーが微妙に違うから
より複雑化してしまうのも一因かもしれない。
重要なのは、どんな自分でありたいか、それに尽きる。
「正直」
6/3/2024, 3:22:30 AM