お前は、いつも半袖しか着ないよな。「うん。だって長袖でだと絶対暑いじゃん」あいつが答える。
あいつは、幼い頃から少し珍しい病気にかかっていた。ある時、あいつは交通事故にあい後遺症が残ってしまったとあいつの親から聞かされた。
俺は真っ先に車の運転手の家に行き、警察のように事情聴取みたいなのを始めた。
それだけ当時は悔しかったのだろう。あいつの後遺症はめったに治らないと言われていた。
なぜその当時から長袖を着るようになったんだろう。前は、今と真逆ですごく暑がりがったのに....俺はインターネットであいつの特徴をもとにしてたくさん調べた。
小学校で習ったばっかりの、ローマ字を使って無我夢中で調べた。しかし答えはいつも同じ「検索結果は見つかりませんでした。ワードなどを変えてお調べください」
壊れてるのか?考えたが、父さんのパソコンはウイルスが入ってこないようにバリアはいつもガッチガチだった。そんなわけないと思いながら調べたが全く分からなかった。
後遺症は名前はわからなかったが、どんな後遺症化は教えてくれた。
「おしゃべりが、いつもよりゆっくりになってるよ。もしかしたらもう一つ増えちゃって二人の思い出がなくなちゃうかもしれないのよ。」嘘だ.....俺は母さんの話を聞きながら自分に言い聞かせた。
あんたが悲しむと思って言わなかったのよ。ごめんね..,あとちょっとであんたもお兄ちゃんだからね..あっ」また母さんが口を滑らして、妊娠していることをバラしてしまったのだ。
父さんと計画していた俺にとってのサプライズが、母さんの口滑りで考えていたことが全部、水の泡になった......
その時はみんなが大爆笑した。
久しぶりにみんなで沢山笑った気がする。思い出すと、とても懐かしい気持ちになった。
三ヶ月後....
あいつの状態が悪化し、緊急手術となったあいつの手を握りながら言った。「また、二人で楽しい所たくさん行っておとなになるまで一緒にいような」あいつはゆっくりと頷いて強く俺の手を握りしめた。
それが最後の約束..いや最後の会話だった。あいつはそのまま帰らぬ人となった..葬式でお花をいれるとき花と二枚の布切れを入れた一枚は、クラスのみんなの一言だ。
俺がみんなにお願いしたんだよ。感謝しろよな。もう一枚は、俺からの一言だ。書いた内容は読んだ人たちにおまかせする。
久しぶりに、あいつと最後に行ったデパートに来た。もちろんあいつの家族や俺の家族も一緒にな。 半袖の服を見てみんなが立ち止まったあいつが最後着ていた半袖だった。
俺は、母さんに頼みあの半袖を買ってもらった。家について長袖を着て思った。
あいつが近くにいて笑っている顔が見えた気がした「着てくれてありがとう。覚えててくれていたんだね。」
忘れるわけ無いだろ.....ばかが 俺は人生ですごく泣いた出来事だった
7/26/2025, 9:06:03 AM