「心は透明で、本心は自分にしか分からないと思うんだ」
君はそう言いながら雨上がりの水たまりをローファーの先で弾いた
バカみたいにお人好しなくせに、肝心な中身は誰にも見せないし、触れさせようとしない
そんなふとした時に感じる境界線が、たまらなく寂しかった
「じゃあ、オレの心も分かんない?」
そう問いかけると、君は少しだけ困ったように睫毛を揺らす
透明な壁の向こう側で、君が本当はどんな思いを抱えているのかオレは知りたかった
暴いてしまいたいのに、この関係を壊すのが怖くて、今日も何もできずにただ隣を歩いている
5/21/2026, 12:23:32 PM