霧夜

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冬風が、音を立てながら吹き荒れる

そんな、いつもなら何気ない冬の寒さが

今日は一段と、私の事を冷やして

---二作目---

何時からだろうか。
一人の時間が、こんなにも怖くなったのは。
無性に、人肌を感じたくなってしまうのは。

少し前まで、一人の時間は、なんの苦でもなかったのに

「.........」
「蒼月、どうしたんだ?急に抱きついて来て」
「...邪魔なら離れる...」
「邪魔じゃない。ただ、どうしてかなと思っただけだ」
「...何でもいいだろ...別に///」
「そうか」
「...何笑ってんだよ」
「笑っては無い、可愛いなと思っただけだ」
「...かわいく...ねぇよ...///」
「ふはっ、そういう所だぞ」

...こうやって、こいつが俺を甘やかすから...それに、俺が甘えてしまうから。
一人の時間が、こんなにも、寒いのかもしれない。

...早く帰ってこいよ、零夜


#寒さが身に染みて
177作目

1/11/2024, 10:39:13 AM