届かぬ想いの続き
優越感、劣等感
僕は、優越感の塊で劣等感の塊だ。
僕は、勉強も運動も人より特出して
出来るけれど 僕は、唯の凡人だ。
人より予習 復習して テストの出題範囲を予想して 運動テストも平均記録を
少し超えるか超えないかをキープして
あまり目立たずけれど凡人よりは少し上を
何とか装おっているだけの張りぼてだ。
本当の僕は地味で根暗で コミュ障で
人と関わるのが苦手で 集団行動が出来なくて 一人が楽と思っている
冷たい人間だ なのに....
「また 負けた~」と僕の隣で項垂れる
僕の友達
彼は、眉目秀麗この言葉をそのまま体現
した様な美少年で勉強も出来て
運動も出来る そして誰もが彼に憧れて
いて仲良くなりたいと羨望の眼差しと
期待をいつも向けられて居る。
そんな彼が 何故僕なんかに拘るのか
永遠の謎である。
彼はいつも僕と比べたがるけれど
一位と二位の差なんてほんの僅差だ
それに彼は真面目にいつも勉強しているけど 僕は、テスト前位しか勉強していない
こんな不真面目な僕に勝ったからって
何だって言うんだ。
君は、いつも真っ直ぐで優しくて
本当は、人気者になれるのに
僕なんかと一緒に居なければ....
「おい!聞いてるのか!」
僕は、はっと我に返り
「あっごめん何?」
彼は、僕が上の空なのが気に食わないのか
不機嫌になる。
「間違った所見直してるのに....
お前全然聞いて無いだろう」
「いや 聞いてたけど....
君のは間違いと言うか言葉が足りなかっただけで 構成は僕より全然良いじゃない
それに点数の差だって僕のはプラス
加点されただけで君の答えは間違いでは
無いんだし....」しかもほぼ ほぼ
先生の問題の作り方の文章の違和感を
指摘しただけだ。
半ば 脅しと近いかもしれない
百点満点のテストに無理矢理プラスして
105点にして貰ったこじつけの点数だと
言うのに....
僕は、唯ひねくれているだけ
君の様に純粋に問題と向きあえてたら
また違うんだろうな....
「それでも、負けは、負けだ!」
君は、ぷくっと頬を膨らませて
口をへの字にする。
その顔を見て僕は、苦笑する。
僕は、自分の事が嫌いだ だから常に
劣等感の塊で.... でも君が僕を
追いかけて来てくれるから
いつでも優越感の塊も僕の中に燻っている。
僕の何がそんなに良いのか....
僕自身には、さっぱりだけど
君が僕を手放さ無い限り僕は君の友達で
あり続け様と思うんだ。
ありがとう 僕の友達と
僕は、君を宥めながらそんな事を
思っていた。
7/14/2024, 3:16:00 AM