初心者太郎

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—祝福—

タキシードに身を包んだ新郎と、ウェディングドレスを纏う新婦。
祭壇の上を、俺はペューから真っ直ぐに見ていた。

今日は友人の結婚式だ。彼女とは、大学で同じ水泳部だった。

「では、新郎は新婦に誓いのキスを」

牧師の声が、会場内によく響く。
二人は、唇を合わせた。それが終わると、祝福の拍手が起きた。
俺は、誰にも負けないように強く叩いた。

その後の儀式も、しっかり目に焼き付ける。二人が退場するまで、笑顔を作りながら見ていた。

「はい、撮ります——」

教会の外で写真撮影は行われた。雲一つない青空だった。
それが終わると、彼女の元へ歩み寄った。

「結婚おめでとう」
「ありがとう。二次会、来てほしかったな」
「ごめん。本当は行きたかったんだけど、どうしても外せない仕事があって……」

俺は、顔の前で両手を合わせた。

「そっか……。でも、また水泳部のみんなでご飯とか行こうね」
「そうだね。今日は本当におめでとう。そして、お幸せに」

今の自分にできる最高の笑顔を見せた。

帰り道、俺はずっと堪えてた涙を流した。
それは、しばらく止まらなかった。

お題:優しさ

1/28/2026, 5:08:54 AM