色々好きとか嫌とか詰め込み

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花の香りと共に塩味を感じる。

頬を頻りに這う涙と垂れ流れる鼻水が口内に混じり入っている

自分で見なくともわかる

見たくもない

酷い顔をしているだろうから、

こっちを見るな。

桜がひらひらと拳に舞い落ちた。

忌々しく

唇がはち切れそうになる

皮膚ごとその花弁を爪でぐちゃぐちゃにしてやる。


扇動も捏造も演技も仕事のうち

感情を殺す対価に事勿れを得ている

商売をしている

損得はもはや分からない。

クラスみんなが手を挙げているから手を挙げた

だから僕は常識人

そういうことで。

浮かぶ思想は大体潰されるから

思考も止めた方が吉だった

気づかないようにそっと目を閉じた

見て見ぬ振りは悪いことじゃ無い

あくまでもこれは保身で

身を滅ぼしてまで人を助けろというのかい

自己犠牲を積極的にと勧めておいてアフターケアなんて無い

口先だけで責任なんて負うつもりないんだ

純粋を穢されて何を思うかは分からない

随分昔のことだろうし

きっと君も思い出せないよ

思い出したくないよ。

正装を纏って

今日も読まれない口角を固める。

鏡に映る奴は自分ではない。

全てを飲み込んで忘れろ。

そんなのあまりに粗治療。

好きは大体冷めてしまうから

真っ赤に見えるのはフィルムに包まれているからで

見たくなくてもどうやったって劣化して剥がれる時が来るし

フィルムを開封して中身を見ると

なぁんだ。

なんて思うから。

お腹が空かなければ楽なのに。

お腹が空くから得られる幸福感があるっていうのに。

『可哀想』

最大限の侮辱発言だと思う。

都合の良い人を被れば都合良くなるならばそれでいい

それで、いい。

善意だけの行いなんて無い

そう言うとそうとも限らないよなんてほざかれるから

もう何も言わない。

どうでもいいなんて言葉に重きを置けば破滅に使われる

舌の上で転がる飴は随分と小さくなっている

ガムのように味がしなくなったような気がするのは単なる気のせいかな

暖色ライトにやけに苛つく夜があった。

むず痒い髪の毛は薄ら緑。

3/16/2025, 2:56:18 PM