凪沙レイ

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何かが落ちる音がした

それは悲しいものでも恵みと呼ばれるものでもないようだ

ただ、清らかで美しい

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気づかれないくらいに小さくて、でも確かにあったもの。

触れた時には、もう形がなくて。
残っているのはかすかな冷たさと、消えかけの気配だけ。

留まることを選ばなかったからこそ、
その透明さは守られていた。

光に触れたときだけ、ほんの一瞬だけ輝いて。
そのあと、何もなかったかのように消えていく。

覚えているのはあの輝きだけでいい。
形も、名前も、残らなくていい。

ただ、確かにそこにあったと、
そう思えるなら
___それでいい。

4/21/2026, 1:16:19 PM